
今回は、投資家の私がお金と投資についてお話をさせていただきます。
こんな方におすすめ
- BUYMA(ビジネス)で独立したいけど退職金もないし将来が不安だ
- BUYMA(ビジネス)で稼いだお金を有効に使いたい
- 投資って興味あるけど難しそうだし、損しそうで怖い
そんな風に考えている方はぜひ読んでみてください。
投資が必要な理由、リスク管理、初心者でもできる投資、早期リタイアについてお話させていただきます!
目次
私が投資を始めた経緯
まず、私が投資を始めた経緯について簡単にお話させていただきます。
私が投資家になろう!と決断したのは今から約17年前。
理由は、世界を自由に旅したいという夢を叶えたかったからです。
投資家になれば時間とお金の自由を得られるのでいつだって好きな時に旅ができるという単純な理由からでした。
そう、私がBUYMAを始めたきっかけは投資をするお金を稼ぐためだったんです。
現在はパソコン1つでBUYMAで稼ぎ、世界を旅しながら生活しているのでその夢は叶ったと言えるかもしれません。
本を読んだりセミナーに参加したり、そこで出会った投資家の方たちから情報をいただいたり…
そんな風に勉強を始め、約13年前に起きたリーマンショックをきっかけに本格的に投資を始めました。
そして、今現在も投資を続けています。
そんな私が学んできたお金と投資の話、初級編を簡単にご紹介させていただきます!
お金について
3つの支出
まずはお金の支出について考えてみましょう。
消費
日常生活を送るうえで必要不可欠な出費のことを指します。
家賃、水道光熱費、食費、交通費、通信費など。
浪費
無駄な出費のことを指します。
ギャンブル、不要なものの衝動買い、必要以上の贅沢など。
投資
後々リターンが見込めるものに対する出費のことを指します。
金融商品、預貯金、知識・スキルアップのための勉強代など。
普段何気なく使っているお金ですが、お金を使う用途は大まかに上記3つに分類できます。
あなたは3つの支出のうち、どの割合が多いですか?
なかなかお金が貯まらない…という方は、一度家計簿をつけるなどして自分の支出の状況を確認してみましょう。
収入に対して消費の割合が多い方は生活に余裕が持てなくなっている可能性があります。
また、浪費が多い方は収入が減ったり途絶えた場合困窮する可能性があるので要注意です。
4つのステップ
次にお金に対して行う4つのステップです。
①稼ぐ
時間・労力・権利などを使ってお金を得ること。
②貯める
預貯金などでお金を蓄えること。
③増やす
金融商品、不動産などに投資して資産を増やすこと。
④守る
資産の価値が失われないように資産を管理すること。
あなたはこの4つのステップができていますか?
多くの人は①稼ぐ、②貯めるの部分はできていても③増やす、④守るの部分が抜けているのではないでしょうか?
この③増やす、④守るの部分。
それが投資です。
投資が必要な理由
投資をしてお金が増えたら嬉しいけど、減ってしまうのが怖いし難しそう…。
だったら増えなくてもいいから預貯金をしておきたいです!

そんな風に考える方もいらっしゃるかもしれません。
でも、本当にそうでしょうか?
今の時代に投資が必要だと言われる理由について具体的にお話させていただきます。
インフレターゲット
インフレターゲット(inflation targeting)とは
物価上昇率(インフレ率)に対して政府・中央銀行が一定の範囲の目標を定め、それに収まるように金融政策を行うこと。
ほとんどの場合は、インフレ率が高くなりすぎることを防止し、目標値まで下げるよう誘導するが、その逆の場合もある。
Wikipediaより引用
このインフレターゲットですが、現在の日本銀行は毎年物価が安定的に2%ずつ上がることを目標とした政策を行っています。
未だ実現していないのが現状ですが、もしも実現したらどうなるのでしょうか。
100万円で購入できたはずのものが1年後には102万円支払わないと購入できない…という現象が起きます。
さらに言えば、日本銀行の目標通り2%の物価上昇が5年間続いた場合、100万円だったものは5年後には約1,104,081円に値上がりをします。
このインフレターゲットに対応するには、最低でも資産を年利2%以上で運用する必要があります。
果たして、預貯金をしておくだけで年利2%を得ることは可能でしょうか。
残念ながら現在の日本で預貯金をしたり定期預金を組んでも年利0.001~0.2%が精一杯です。
100万円を預けていても1年間でもらえる利息は10円~2,000円程度。
つまり、もしも日本銀行の目標とするようなインフレが起きた場合、預貯金をしておくだけですと額の面では減らなくても紙幣の価値は下がり資産は減っていくのです。
しかし、普段日本で生活をしていると紙幣価値が下がるという実感はないかと思います。
紙幣価値の低下
例えば、通称中央アジアの北朝鮮と呼ばれる独裁国家のトルクメニスタン。
2019年の国境なき記者団による『報道の自由度ランキングでは見ごと最下位』を取得した国です。
厳しい情報統制が敷かれ人口やGDPなどほとんどのことが不明、個人で観光ビザを取得して旅行することはほぼ不可能な謎に包まれた国です。
なんとか潜入して観光しましたが、個人的な感想では私が旅した80カ国の中で最も狂った国でした。
そこで驚いたのは闇両替の横行です。
トルクメニスタンの通貨であるマナトは公式レートでは1USドル=3.5マナト。
ですが一般市民が持ちかけてくる闇両替のレートは1USドル=18マナトです。
自国の政治と経済状況に疑問を持ち、自国の通貨価値の下落を不安に思う国民たちは公式レートの約5倍のお金を支払ってでもいいから紙幣を外貨に換えておきたいという状況だったのです。
似たような状況は、経済制裁を受けるイランでも見受けられました。
また、現在私が滞在しているトルコでも似たような現象が起きています。
かつて、日本でも戦後の物資不足などの理由から発生したハイパーインフレの解決策として1946年2月16日、金融緊急措置令が発表され翌日の2月17日には預金封鎖、新円切替と財産税課税により国民は多くの資産を失いました。

増税
また、増税も資産価値の低下につながります。
例えば2019年10月に消費税が8%から10%に上がりました。
2014年3月までは5%だったので、5年半で5%上がった計算になります。
100万円のものを購入するのに105万円あれば大丈夫だったのが、5年半後には110万円なければ購入できなくなったということです。
年金問題
さて、こちらの動画をご存じでしょうか?
- 「投資」していますか?
- 「貯蓄」はしていますか?
- 将来の夢や目標を教えてください。
- では、これらを実現するために必要なお金はいくらですか?
- 現実的に見て、実現可能ですか?
そんな質問を20代の男女3人が答えていく、金融庁の投資推進の動画です。
なぜ金融庁はこんな動画を作成したのでしょうか?
動画の中にこんなメッセージがあります。
世の中の優れた経営者たちは、時代の変化の中で中長期的に会社を成長させる工夫をしています
「経営視点」を持ちあなた自身が「資産形成」をしていく
あなたは「人生の経営者」であるといえます
要するに『変化していく(今後どうなるかわからない)時代の中で、自分の人生に責任を持ち早めに(中長期で)自分で資産形成の準備に取り掛かってくださいね。』というようなことを伝えたいのではないのでしょうか。

そんな風に考えていらっしゃる方もいるかもしれません。
現在の国民年金満額支給額は月額で約6万5,000円、年間約78万円と言われています。
厚生年金に加入されている方はさらにもう少しもらえる計算になります。
この年金+退職金+貯蓄で、さらに先ほどご説明させていただいたようなインフレ、増税、経済不安による紙幣価値低下などのリスクを踏まえた上で老後を過ごすことになります。
老後のご夫婦が平均的な生活を送るために必要な生活費は現在の物価で月に約26万円というデータがあります。
ゆとりがある生活をしたい場合は約36万円です。
いかがでしょうか?
もしも足りないかもしれない、少し不安だと思われる方は早めに資産形成の準備をしておいた方がいいかと思います。
でも…投資ってやっぱり怖いです。
子どもの頃から親に『貯金しなさい』って言われてきたし、貯金をするのが一番安心だと思います!

そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
親によく言われたこの『貯金をしなさい』という言葉。
貯金とは、ゆうちょ銀行にお金を預けることを指し、銀行などの金融機関にお金を預けることを預金と言います。
なぜゆうちょ銀行(郵便局)にお金を預けろと親に言われたのか。
それは1970年代、ゆうちょ銀行の通常貯金の利息は4.3%、定期貯金では7.5%という時代があったからなんです。
しかし、現在の状況で言えば通常貯金の利息は0.001%、定期貯金では0.002%です。
貯金という方法は今の時代に合っていると言い難いのではないでしょうか。
なんだか暗い話ばかりになってしまいました。

もちろんそれでも投資は怖いから『預貯金だけしておきたい』という考え方も正しいと思います。
なぜなら、よく言われることですが投資の世界に絶対(大丈夫)はないからです。
安全に投資をするために
念のため、安心な老後に向けて準備をしておきたいから投資はやってみたい!でも、怖い。
そんな方のためにリスクを減らし安全に投資する方法をお話させていただきます。
ルール・やり方を学ぶ
まず、投資を始めるにあたって重要なことは投資について学ぶことです。
車に乗るときもまずは乗り方を学びますよね。
乗り方も学ばずに車に乗ると、交通事故を起こして自分や他人を傷つけてしまう可能性があります。
しかし、ルールや乗り方を学んで正しく運転すれば車はとても便利なツールとなります。
投資も一緒です。
ルールややり方を学ばずに実践すれば事故を起こす確率が上がります。
まずは興味を持ち、本を読んだりセミナーに参加したり経済ニュースをチェックしたり、そんなところから始めてみてはいかがでしょうか。
でも、仕事が忙しくてそんな時間ありません…とおっしゃる方。
本当にそうでしょうか?
あなたはお金のために時間を割いて仕事をしています。
ほんの少しの時間でもお金のために時間を割いてお金の勉強をしてみてはいかがでしょうか。
3つのリスク
また、投資にリスクはつきものです。
どんなリスクがあるのか、大きなマイナス要因となり得る3つのリスクについてご説明させていただきます。
これらのリスクに注目し、投資先を選びましょう。
(この他にも様々なリスクは存在しますが今回は3つ取り上げさせていただきました。)
信用リスク
国債を発行する国、債券や株式を発行する企業などの財務状態が悪化し、債務が回収できなくなることを指します。
それらの国や発行体が破綻することなどにより、投資した資金が戻ってこなくなるリスクがあります。
また、信用リスクが高まると債券や株式などの価格は下落し、利息や配当を受け取れなくなる可能性が出てきます。
流動性リスク
投資商品の売買が極端に少なくなり取引がなかなか成立せず、売りたいときに売れないというリスクです。
要するに換金するまでに時間がかかる、好きなタイミングで換金できないなどのリスクを指します。
例えば、株式投資より不動産投資などの方が流動性リスクが高いと言えるかもしれません。
カントリーリスク
投資している国や地域の政情不安や金融危機などにより引き起こされる価格変動を指します。
政権交代、紛争、テロ、災害などもこれにあたります。
ハイリスク・ハイリターンとローリスク・ローリターン
基本的に投資の世界はハイリスク・ハイリターン、またローリスク・ローリターンの世界です。
ローリスク・ハイリターンの投資商品があれば魅力的ですが、そのような商品はほとんどないと言っても過言ではありません。
投資をする側ではなく、投資をしてもらう側の立場でものごとを考えてみてください。
投資をしてもらう側からしたら安全な投資案件を用意し、さらに投資家に高いリターンを支払わなければならないハイリスク・ローリターンの案件になるんです。
投資家に高い金利を支払ってまでしてお金を集めないといけない理由ってなんでしょうか?
安全な投資案件を用意できるような信用ある企業や団体であればもっと低い金利で金融機関から融資を受けることが可能なはずです。
この時点で矛盾が生じているのでもしもローリスク・ハイリターンの案件を見つけたら注意が必要です。
投資詐欺のリスク
投資における最大のリスクは詐欺のリスクです。
投資に興味を持ち、学び始めるとさまざまな投資案件の話があなたのもとにやってくるかもしれません。
気を付けないといけないのは、詐欺のような案件は世の中に想像以上にたくさんあるということです。
詐欺に遭わずに済むには、詐欺の手口とルール(法律)を学ぶことです。
少しだけ、巷で流行している詐欺をご紹介させていただきます。
HYIP(ハイプ)案件
FXや仮想通貨などで資金を運用し、月利3%~30%などの高利回りをうたっているのが特徴です。
ポンジ・スキームともいわれ、MLM(マルチレベルマーケティング)/ネットワークビジネスで参加者を募るのも特徴の1つです。
毎年のように新しい会社が立ち上がり、資金が集まると会社は消えていきます。
預けたお金は出金停止になり、会社は音信不通になるので預けた資金は戻ってきません。
- 信頼できる友達に誘われたから
- 有名人もやっているから
- 経済・ビジネス雑誌に紹介されたから
- トレーディング・ルームのトレード風景を見せてもらったから
- ちゃんと出金できるから
これらの理由は大丈夫な理由にはなりません。
関わることは全くもっておすすめしません。
借用書詐欺
借用書を利用した詐欺です。
「知人が月利3%の優良投資案件を持っている。借用書を発行するのでお金を預けてくれれば毎月元本の3%をあなたの銀行口座に振り込みます。」
というような案件です。
最初は順調に3%のお金が振り込まれます。
そのうち、こんなに良い投資案件があるなら友達にも紹介したいと思い友達を紹介します。
そうしてお金が集まったところで、黒幕である詐欺師は音信不通になるか案件が上手くいかなくなったと言ってあなたと友達の資金を持ち逃げします。
- 信頼できる友達に誘われたから
- 借用書を交わしているから
こちらも大丈夫な理由にはなりません。
信頼できる友達に誘われていても、そもそもその友達も騙されている可能性が高いです。
また、お金が返ってこなくなり裁判を起こした場合、原則として民事裁判を行うことになります。
民事裁判では被告が警察に逮捕されることはありません。
また、被告が借りたお金を返す意志があることを表明すれば裁判はそれで終わり、あなた自身が貸したお金の取り立てをしなければいけなくなります。
「今はお金がないから返すつもりだけどまだ返せない」と逃げられ、時間も精神力も消耗して結局泣き寝入りするはめになるリスクがあります。
未公開株/新規公開株(IPO)詐欺
「上場間近」、「発行会社と特別なコネクションがある」、「大きな値上がりが期待できる」、「IPOに当選したので資金を預けないか」というような言葉で今後大きく値上がりするという企業の未公開株や新規公開株の購入を勧められる詐欺です。
- 実在する会社だから
- ちゃんと株券や預り証を発行してくれるから
大丈夫じゃないですね。
株式を購入したものの株券や預り証が偽物だった、発行会社が架空の会社だった、存在している会社だったものの問い合わせると「上場の予定はない」と言われるなどして購入した資金は水の泡となります。
そもそもこのように未公開株の取り引きをすることはインサイダー取引といって違法行為にあたります。
株式の売買は証券会社を通して行いましょう。
格付会社
格付会社とは
金融商品または企業・政府などについて、その信用状態に関する評価の結果を記号や数字を用いて表示した等級(信用格付け)を付与する企業。
格付機関または信用格付機関とも言う。
Wikipediaより引用
投資先を選ぶときに注目すべき項目の1つに国や企業の財務状況、いわゆる信用リスクについてお話をさせていただきました。
では、信用リスクはどのようにして確認をするのか。
自社発表のデータは少し信頼性に欠けますよね。
そんな時に参考にするとよいのが、客観的な視点でとらえた第三者機関である格付会社による信用格付けです。
有名な大手格付会社にスタンダード&プアーズやムーディーズなどが挙げられます。
リスクヘッジ
資産分散
投資をするときに意識したいのが資産を分散させるという考え方です。
1つの投資先に集中して投資をした場合、その資産価値が下落したときに大きな損失が発生します。
複数の投資先に分けて投資をすることによってそのリスクを下げることができます。
しかし、ただ投資先を分散すればよいという話ではありません。
分散する投資先を選ぶ際は、値動きの方向性が異なる投資先を組み合わせて選ぶようにしましょう。
このようにして分散投資をし、金融資産の構成を作り上げることをポートフォリオを組むといいます。
時間分散
また、投資するタイミング(時間)を分散することによってリスクを下げることもできます。
例えば30万円という資金でA社の株式を購入しようと思ったとき、1株1000円のタイミングで30万円分購入すれば300株購入することができます。
(税金・手数料などの話は置いておき)
この場合、株価が1,000円より上がったタイミングで売却できれば利益を得ることができますが、株価が1,000円を下回る場合損失が生じ、少しギャンブル性の高いものになってしまいます。
では、30万円を3回のタイミングに分けてそれぞれ10万円分ずつ購入するとどうなるか。
1回目:10万円÷1,000円=100株
2回目:10万円÷1,030円=97株
3回目:10万円÷880円=113株
合計310株を購入することができました。
10株ほど多く購入することができ、株価が967円より上がったタイミングで売却できれば利益を得ることができます。
このようにタイミングを分けて投資していくことによって、株価が低いときはより多くの株を購入し株価が高いときは購入の量を抑えることができます。
これをドルコスト平均法といいます。
株価が低いとき(下落時)はより多くの株を購入できるという性質から、中長期的にドルコスト平均法で投資をした場合、下落相場があっても利益を出すことができます。
投資の効力を上げるために
単利と複利
投資の力を最大限に引き出す方法についてお話させていただきます。
投資の金利には単利と複利があります。
元本に対してのみ利息が付く運用方法が単利、元本と元本についた利息にも利息が付く運用方法が複利です。
例えば元本100万円を年利10%で運用した場合、資産の増え方は下の表のようになります。
単利運用の場合は元本100万円に対する10%の利息、10万円分が毎年増えます。
しかし、複利運用の場合は元本+元本に付いた利息に対する10%が増えていくので1年目は10万円、2年目は110万円に対する10%の11万円が増える…という計算になります。
さらに25年間運用を続けると、単利運用の資産は350万円に増えていますが複利運用の資産は1083万円に増えています。
実に3倍もの差が出てくるんです。
投資の世界ではとても有名な話ですが、あの20世紀最高の天才物理学者とも言われるアルバート・アインシュタインもこんな言葉を残しています。
人類最大の発明は複利の効果だ。知っている者は複利で稼ぎ、知らない者は利息を払う。
投資をする際は複利の力を利用すると同じ運用期間でも資産の増え方が全く違います。
タックス・ヘイブン
タックス・ヘイブン(またはオフショア地域とも言う)とは、法人税や所得税などの税率がゼロ、もしくは極めて低い国や地域などの租税回避地を指します。
例えば佐川急便は本社をタックス・ヘイブンであるシンガポールに置き、節税対策を行っていますが、東証に上場している時価総額の上位50社のうち45社がタックス・ヘイブンのスキームを利用して節税対策を行っているとも言われています。
私の周りにも税率の低い香港やシンガポールに移住し、節税対策を行っている富裕層の方もいらっしゃいます。
当然、資産運用もタックス・ヘイブンで行うことにより運用会社も支払う税金を抑えることができるので顧客により利益を還元することができ、有利な結果となります。
しかし注意すべき点は、タックス・ヘイブンで運用した資産の利益を受け取る場合、受け取る時点での居住国が日本であるのなら日本の税制度に則って納税をする必要があるということです。
タックス・ヘイブンというと、2016年に起きたパナマ文書問題を連想される方もいらっしゃるかもしれません。
メディアの報道が与える印象により、違法な脱税行為だと勘違いされている方もいらっしゃるかもしれませんが、合法的な節税行為です。
何が問題だったのかと言うと、例えば納税指導をしている立場の政治家などがそのような行為をしていたので反発を買っていたのです。

初心者でもできる投資
では、ここで初心者の方にもできる投資や資産の守り方を3つご紹介させていただきます。
海外口座で外貨保有
海外に銀行口座を開設し、外貨を保有する方法です。

魅力な点
- 通貨価値暴落のリスクヘッジ
- 為替差益
- 3~10%の高年利
BUYMAでショッパー活動をし、海外の商品を買い付けている方は実感があるかと思いますが円高に振れると海外の商品を安く仕入れることができ、円安に振れると商品を仕入れる金額が上がりますよね。
何かしらの大きな経済ショックにより万が一日本円の価値が下がってしまったときに外貨を保有していると資産価値を守ることができます。
また、海外の銀行で外貨を保有すると日本の銀行で外貨を保有する場合より高い利息を得ることができます。
国や銀行、通貨によっては年利~10%、USドル建てでも年利3%ほど付く銀行もあります。
注意点
- 為替差損
- カントリーリスク
- 言語の問題
- 開設の手間
為替差益を得ることができる一方で為替差損のリスクもあります。
また、開設する国や通貨は経済状況が安定している国、通貨を選ばないと通貨価値大暴落の危険性もあります。
さらに一番の問題が言語の壁や開設の手間です。
サポートしてくれる会社もありますが手数料がとても高い会社やアフターフォローがない会社は要注意です。
また、現地のATMでしかお金を引き出せないという銀行ではなく、日本を含め世界中のATMで引き出しができる国際銀行を選ぶことをお勧めします。
海外積立保険
海外で行う積立投資です。

毎月一定額をクレジットカードか海外銀行口座引き落としで積み立てて、保険会社を通し海外の金融商品で複利運用する方法です。
魅力な点
- 平均8~12%の高年利
- 中長期の積み立て(ドルコスト平均法)でリスクヘッジ
- 豊富な種類の優良金融商品の中から分散投資でリスクヘッジ
- 複利運用
- タックス・ヘイブンで運用
- 運用はプロ任せ
- 毎月クレジットカードで自動引き落としでポイントが貯まる
- 商品によってはボーナスもある
- 運用状況をいつでもウェブサイトで確認できる
- 為替差益
- 格付機関から高い評価を得ている国・会社での運用
- 一定期間(1年半~2年)が過ぎると積立額の変更・積立の停止ができる
- 一定期間(1年半~2年)が過ぎてから積み立てた元本+利益はいつでも引き出すことができる
- 日本語での対応
年利8~12%というとハイリスクな商品か詐欺なのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、海外の金融商品で考えると特別高い年利というわけでもありませんし、格付会社から高い評価を受け、ある程度歴史のある信頼できる会社がほとんどです。
また、日本の金融機関では取り扱っていないような魅力的な商品も豊富に取り扱っています。
世界最大の資産運用会社であるブラックロックやテンプルトンの商品を取り扱っている保険会社もあります。
それらの商品を組み合わせ、運用のプロであるファンドマネジャーが最適なポートフォリオを組んでくれます。
もちろん、自分で商品を選んで運用することも可能ですし、積立額、運用年数、リスクとリターンの度合いも選ぶことができます。
また、保険会社により異なりますが通常1年半~2年の積立期間を経過すると、その後に積立てた元金+利益はいつでも引き出しが可能という流動性が高いのもメリットの1つです。
日本に居ながら日本語対応で契約することもでき、月々20,000円ほどから始められるのでハードルもそんなに高くありません。
また、基本的に外貨での積立てとなるので日本円以外の外貨を保有することもできます。
満期は最大25年の会社が多いですが、満期が来て積立てるという行為自体は止めても増えた資産を引き続き運用だけしてもらい、年金として毎月受け取ることも可能です。
上の表はあくまでシミュレーションに過ぎませんが、例えば毎月500USドル(5万円)を20年間積立てて平均年利12%で順調に運用すれば、支払った総額1,200万円は満期受取り時には約5,400万円に増える計算になります。
そこに景気、為替変動などが加わるのでこの通りの結果になるわけではありませんが、このようにイメージすることもできます。
注意点
- 情報量が少ない
- 為替差損
- 元本保証がない
魅力的な案件ですが、日本での情報量は多くありません。
というのも、海外の金融商品の営業は金融庁により規制されているからです。
営業が規制されているだけであって、投資すること自体は規制されていません。
日本の政府からすれば、日本人に営業をするなら日本に会社を置き日本に法人税を支払ってくださいねということなのでしょう。
ですのでご自身で情報を取りに行く必要があります。
また、為替差益を得られる可能性がある一方で為替差損のリスクもあります。
それはドルコスト平均法で積立てることでリスクを下げることができますし、利益を日本円に換える際も為替の状況を見て少しずつ換金することでリスクを減らすことができます。
また、年利8~12%というのはあくまで過去のデータということなので未来がどうなるかはわかりません。
元本保証があるわけではないので最悪元本割れをするリスクもあり、運用もファンドマネジャーに任せる場合ファンドマネジャーの腕に左右される部分があります。

私は1度ファンドマネジャー(運用委託会社)を変えたら運用成績がものすごくあがりました。
今ではウェブサイトで運用状況を確認するのが楽しいです!
金
金、もしくは金ETFに投資する方法です。
魅力な点
- 価値がゼロになることがない
- 信用リスクやカントリーリスクがない
- 少額から純金積立で簡単に購入できる(ドルコスト平均法でリスクヘッジ)
金は装飾や工業などに使用する需要もあり、地球上での埋蔵量にも限りがあり、金そのものに希少価値があるのでお金や株券のように紙くずになってしまうリスクがありません。
金は資産価値の下落を防ぐ守りの投資ともいえます。
また、一般的に株や債券、不動産の価値が下落すると金の価値が上がるといわれているのでそれらに投資されている人はリスクヘッジとして金を保有するのも1つの手です。
楽天証券やSBI証券など大手の証券会社では毎月1,000円から純金積立(ドルコスト平均法)で購入することも可能です。
その際、保管コストも必要ありません。
注意点
- 利子や配当がない
- 現物を保有する場合、保管コストと盗難のリスクがある
- 譲渡所得となり保有期間で税金が変わる
金は保有していても金の量が増えたり利子や配当があるわけではないので、積極的な運用には向いていないかもしれません。
また、税金の面でも譲渡所得となり保有期間が5年以内か5年を超えるかで税金が変わります。
しかし、金の現物を購入するのではなく金の価格に連動するように設計された金ETFに投資すれば利益に対する税金は株と同じ20%で済みます。
いかがでしょうか。
今回は初心者でも始めやすい3つの投資をご紹介させていただきました。
一度に大きな額を投資するとなると怖いかもしれませんが、初心者の方は少額のお金から様子を見ながら少しずつ投資をすればよいと思います。
まずは小さくお金が増えたり減ったりするのを実感してみましょう。
また、投資というと画面に張り付いて自分でトレードしないといけないというイメージもあるかもしれませんが運用はプロに任せる、もしくは自動積立に設定しておき自分の自由時間が奪われるのを避けることもできます。

ただし、投資は余剰資金で行いましょう!
万が一失ったときに生活ができなくなってしまうような額を投資するのは避けるべきです。
目標金額
それでは目標金額についてです。
あなたは、投資でいつまでにどれだけの資産を築き上げたいですか?
ビジネスでも目標を立て、計画して行動しますよね。
投資でも目標と計画を立ててイメージしてみましょう。
もちろんその通りに上手くいくとは限りません。
しかし、目標を立ててイメージすることによりどのような投資が必要かがイメージしやすくなります。
目標金額=元本(投資資金)× 投資期間 × 金利
目標金額は上記の式で算出することができます。
目標金額を決めたら投資資金の額と投資に費やせる年月、そしてどのような商品(どのくらいの金利)
に投資するか選びます。
まだ、社会に出たばかりで投資資金に余裕がないという方。
少額からでも中長期で運用して資産を作ることができます。
老後生活を迎えるまで投資期間があるのでドルコスト平均法でリスクヘッジしながら投資をすることができます。
今まで稼いで貯めたお金はあるけど、新社会人ほど老後生活まで投資期間がないという方。
稼いで貯めた豊富な投資資金を分散投資してポートフォリオを組みリスクヘッジして投資をすることができます。
式を見ますと、元本(投資資金)も投資期間もないという方は目標金額を達成するためには金利を上げる必要があります。
いわゆるハイリターン=ハイリスクの商品を選ぶ必要が出てきます。
できればそれは避けたいですよね。
リスクを避けるためにも、金融庁の動画でもあったように中長期的に見て早めに準備に取り掛かることが大切です。
いざ老後を迎えて資金が足りなくなったから投資を始めようと思っても、資金も足りなく、時間もない状態では遅いです。
時は金なり、Time is Money です。
リタイア生活
最近では Financial Independence Retire Early の頭文字を取って FIRE という言葉が使われていますが、一般的に資産1~2億円を作ることができればリタイア生活を送ることができると言われています。
もちろん人それぞれライフスタイルがありますので、目標金額も人それぞれです。
1~2億円稼ぐのは大変ですが、稼いだお金を上手く運用していけば不可能な話ではありません。
イメージとしては築き上げた1億円の資産を年利5%のそれほどハイリスクではない案件で運用すれば毎年500万円ほど手にすることができます。
そうすればある程度ゆとりあるリタイア生活を送ることができるのではないでしょうか。
さらに物価の安い国へ移住、もしくは一年のうちの数か月間滞在すれば生活費を抑えるか、同じ生活費でもさらにゆとりのある生活を送ることができます。
富裕層が香港やシンガポールに移住し節税対策を行っているとチラッとお話させていただきましたが、世界には日本より物価が安く、移住や滞在方法によっては節税できる国も存在するんです。
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さて、あなたのゴールは見えましたか?
ゴールが見えないマラソンを走り続けるのってとても大変ですよね。
もしも、「投資をしたいけど今の収入じゃ余裕がない」という方や、「早くリタイア生活を送るために積極的に投資をする資金が欲しい」という方は私のようにBUYMAを始めてみるのも1つの手ではないでしょうか?
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まとめ
いかがでしょうか?
今回は初級編をお話させていただきましたが、投資に興味を持たれたらぜひ少しずつでもいいので勉強を始めてみてください。
ただし、投資詐欺にはくれぐれもご注意ください。
また、投資の世界に絶対はありませんのでそのことも念頭に置いておいてください。
他にも私が国際税法のセミナーなどで学んだ、海外に拠点を移す、もしくは海外に滞在しながら節税する方法や、世界80ヵ国を旅した経験から滞在に魅力的な国などご紹介する機会があればいいなと考えています。
BUYMAや海外生活、または投資のことで気になることがあればお気軽にメッセージください。

しっかり稼いで運用して、安心して将来を迎えましょう!